バイクプロテクターのススメ

はじめに

バイク免許(中型、大型)を取得する際に教習所に通う方がほとんどだと思います。

バイクの教習を受ける際に必ずしないといけないこと。

それはプロテクターを着用することです。

プロテクターを着用しなければ教習を受講することはできないので、

嫌々着用した方もいるのではないでしょうか?

免許取得後はプロテクターを着用せずに、バイクに乗ろうと考えている方。

既にプロテクターを着用せずに乗っている方もいらっしゃると思います。

確かにプロテクターは着ている服よりも重いし、動きづらいです。

ダサいと思っている方もいるかもしれません。

今回はプロテクターの大切さについてお話したいと思います。

プロテクターを着用しない理由

何故プロテクターをつける必要があるのか?と聞かれたら、

ほとんどの人が身の安全を守るためだと答えます。

皆さんプロテクターは自分の命を守るためと理解しています。

それならば、全員プロテクターを着用しているのかというと、

答えはノーです。

では何故プロテクターを身に着けない人がいるのか。

私なりに考えて見ました。(個人の見解なので正しいとは限りません。)

プロテクターを買うお金がもったいない

バイク免許を取得して、バイクを購入して、オプションパーツを購入して、

ヘルメットを購入して、盗難防止のためにチェーンロックの購入などなど、

バイクの初期費用は結構かかります。

そんな中でプロテクター入りのバイクウェアを購入しようとすると、

安いものでも1万円前後。

そうなると、「普段着でバイクに乗ろう。」

「プロテクターはまた今度購入しよう。」

と購入しない人もいるのではないでしょうか。

原付にはプロテクター不要

たまにバイク記事で、『原付なのにフルフェイスつけているやつwww』

といった記事を見かけるように、

原付に乗っている人はプロテクターつけてない人が多いです。

「買い物に行くだけ」、「通勤で10分乗るだけ」など、

少しの時間しか乗らないことを理由に

プロテクターを着用しない人がいるのではないでしょうか。

元々バイクは危ない乗り物だから装着する必要なし

バイクはそもそも危険な乗り物です。

プロテクターをしたところで、トラックと正面衝突したら死ぬ。

バイクでは事故に合わないことが大事であり、

プロテクターは身につけてもしょうがない。

と思っている人もいるのではないでしょうか。

プロテクターの必要性

プロテクターを着用しない理由をあくまで私の妄想でお話してきましたが、

私はプロテクターを着用する必要性はあると思います。

確かに、トラックと正面衝突した場合、プロテクターの装着有無は関係ないでしょう。

ただ、バイクの死亡事故のうち、全損事故(トラックとの正面衝突等)は全体の5%に満たないです。

バイク乗車中死者の損傷主部位(構成率)

2013年〜2018年8月までバイク乗車中死者の損傷主部位データを記載します。(単位はパーセント)

損傷
部位
2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年* 過去
5年計
全損 2.5 2.2 5.3 5.0 0.0 0.0 2.9
頭部 50.0 40.0 47.4 50.0 51.2 57.1 47.5
顔部 2.5 2.2 0.0 0.0 2.4 2.9 1.5
頚部 10.0 8.9 7.9 7.5 2.4 2.9 7.4
胸部 30.0 26.7 23.7 25.0 29.3 22.9 27.0
腹部 2.5 11.1 7.9 7.5 9.8 8.6 7.8
背部 0.0 0.0 2.6 0.0 0.0 0.0 0.5
腰部 2.5 6.7 2.6 5.0 4.9 5.7 4.4
その他 0.0 2.2 0.0 2.6 0.0 0.0 1.5

参考サイト:警視庁

上記データから事故死亡者の割合は、頭部の損傷が約50%。胸部による損傷が約30%です。

冒頭でバイクに乗っている人のプロテクター着用率は100%でないと書きましたが、

2019年1月時点のプロテクター着用率は7.8%だそうです。(警視庁サイト参照)

胸部プロテクターを着けていれば、胸部損傷による死亡者の割合を下げることができたのではないでしょうか。

おすすめのプロテクター

私は最低限、胸部プロテクターを着用することをおすすめします。

プロテクターと一言で言っても色々な種類があります。

(ハードタイプ、ウェア内蔵式、エアバッグ式。)

今回は上半身のプロテクターについてご紹介します。

プロテクターの購入に迷っている人はよければ参考にしてください。

安全性重視ならフルアーマードボディジャケット

バイク乗りなら誰でも知っていると言っても過言ではない

KOMINE(コミネ)から出しているプロテクターです。

▪️SK−676 フルアーマードボディジャケット

私がバイクに乗り始めて1年半くらい着用していたプロテクターです。

長所:

  1. 安全性
  2. 安心感
  3. 普段着の下に着用できる
  4. コストパフォーマンスが高い

このプロテクターは胸部、腹部、背中、肩、ひじにプロテクターがあり、

安全性はもちろんのこと、守られている安心感もあります。

安心感があると、気持ちに余裕を持ってバイクに乗ることができます。

また、プロテクター単体ですので、プロテクターの上から普段着を着ることができます。

そのため、シーズンによって上に着る服を変えることができるので、

コストパフォーマンスにも優れた商品と言えます。

(ウェア内蔵式の場合、春・秋用と夏用の複数購入する必要があります。)

短所:

  1. 重い
  2. ゴツく見える
  3. 着脱が面倒

私にとってはとてもいい商品ですが、悪い面もあります。

まず、全身プロテクターでガードするので、どうしても重くなります。

見た目もゴツく見えます。

(バイクに乗らない友達に「アイアンマンみたいだね」と言われました。笑)

後、ツーリングに行った時にバイクから降りて周りを散策する時は

プロテクターを脱いでいたのですが、この着脱がかなり面倒です。

1人の時は問題ないのですが、複数人でツーリング行った際には

到着後、出発前にどうしても待たせてしまうことになり、

ウェア着脱式のプロテクターに買い換える要因になりました。

安全性と快適性を両立したプロテクター

ハイテク素材を使用したプロテクターで従来のプロテクターよりも軽く

安全性も確保されたいいことずくめのプロテクターです。

普段は柔らかいですが、衝撃がかかると硬くなる素材です。

▪️HYOD DYNAMIC D3O CHEST PROTECTOR

▪️STJ535D ST-W iD D3O

HYODの公式サイト→https://www.hyod-products.com

現在、私がバイクに乗っている時に愛用しているジャケットとプロテクターです。

(ジャケットの種類は異なります。)

長所:

  1. ジャケットがかっこいい
  2. 安全性も考慮されている
  3. 安全性以外の機能もしっかりしている

HYODのジャケットは毎年数量限定で作成しており、

個人的にバイクジャケットで一番デザインがかっこいいです。

加えて安全性もKOMINEのジャケットと同等に考慮されています。

バイクウェアなので、防寒、防水も考慮されており、

今私が一番進めたいバイクウェアです。(下記画像は私が所持しているウェアです。)

短所:

  1. 高い
  2. 高い
  3. 高い

ハイテク素材を使っていること。

ウェアとして高機能であることから、いい値段します。

いきなり購入するには億劫になる値段です。(特にバイクウェア)

チェストプロテクターは他のメーカーウェアでも装着可能なので

他メーカのウェアを所持している方にもおすすめします。

(チェストプロテクターが装着できることを確かめてからご購入ください。)

胸部プロテクター

プロテクターの重要性はわかったけど、もっと安価に購入したい人もいると思います。

そんな人は胸部プロテクターを購入してはいかがでしょうか。

▪️SK-697 バイク用胸部プロテクター

 

胸部の損傷による死亡を避けることだけ考えれば、

上記のプロテクターが安価でいいと思います。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

長文で色々書きましたが、一番言いたいことは自分の身は自分で守ろうと言うことです。

プロテクターは事故時に自分の身を守るものです。

・「私は安全運転だから、事故は起こさない。」

・「無茶な運転しないから大丈夫。」と思っていても、

路面が濡れていたり、凍結していたりしたら転倒するかもしれません。

他人の事故に巻き込まれるかもしれません。

また、この記事ではバイクの死亡事故の割合の話をしましたが、

怪我のことは詳しく書いていません。

わかっていると思いますが、

「バイク事故」 = 「死」ではないのです。

プロテクターを着用していないことで、大きな怪我につながる可能性もあります。

自分の身を守るために、万が一に備えておきましょう。

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